去った9月27日、石垣市新栄公園であった「令和5年度とぅばらーま大会」の為に、石垣入りをしており、昨夜29日に那覇に戻って参りました。遅ればせながらの報告です。三線を始めた頃から、いや、その前、平成7年に初めて八重山に行った時、西表島にいた為に見る事の出来なかった「とぅばらーま大会」。ようやく念願が叶いました。
大会当日、日中は崎枝周辺で雨が降り、夕方市内でも雲が出ていたので、雨に降られないかと心配しましたが、大会の間は雨も降らず、一安心。石垣は那覇より暑く感じられ、湿度も高い、蒸し暑い日でした。会場に到着すると、すでに結構な人数の観客が来ていて、それぞれにビールを飲んだり、ブルーシートを広げて弁当を食べている方々もいました。また会場内に八重山民謡がかかっていましたが、知っている曲でも唄の節が違うので、別の流派の唄なんでしょうね。裏手に回って幸太会長を探し、まずは挨拶を。出場者は、裏の林で練習する人、友人・知人と談笑する人、いろいろでした。
1番目の唄が始まる頃は、まだ明るく、月も低い位置にありました。その後、だんだん月が上がってきて、ステージ上でとぅばらーま、夜空には十三夜の月と、とてもぜいたくな景色を味わう事が出来ました。13番の方が唄う頃、雲が出て月が隠れてしまいましたが、15番目の幸太会長の頃には月も雲を抜け、夜空高くに十三夜の月が輝いていました。幸太会長、開始前にお会いした際、喉の調子が悪そうにしておられ、最初の一節目が少し辛そうでしたが、その後は、喉の調子の悪さを思わせない、見事な唄いっぷりでした。日頃から聞いているので、安心して聞いていられます。16番の関西代表の方は、宮古の方で、最後の17番は、与那国の「ぬとぅばらーま」を女性が唄い、これまで男性でしか聞いたことがなかった為、とても新鮮で感激しました。今回、幸太会長は受賞に届かず残念でしたが、見ていた自分も会場の空気感を味わえた事は良い体験であったと思います。
今年の講評は、「スマムニとたのーるが十分でない。一息で唄うと味がでるが息が続かずに尻つぼみになっている。女性で声量があるが声を張り上げすぎた声になっている。もう少し声を抑えて柔らかく唄いたのーるを出して欲しい」でした。マイクの使い方も重要かもしれません。
歌詞の部で優秀賞を受賞した霜田さんも素敵な笑顔でした。
歌詞の部の応募は、54作品(28名)の応募のようでした。(中学生は含まず)来年は、霜田さんの続いて、大哲会から応募される会員もあるかと思います。また受賞者が出ると嬉しいですね。
私は、大会後も石垣に残り「唄の島」をめぐりました。その報告は、また後日に。
by ねこカフェ