八重山民謡の話題ではありませんが、4月29日に、西原町の小那覇児童公園にて、第16回「梅の香り」うた遊び大会が開催されましたので、その様子をお伝えします。
この曲の作者である新川嘉徳氏は、ここ西原町小那覇生まれの音楽家で、会場である公園には、梅の香りの歌碑と、新川氏の顕彰碑が並んで建立されています。
筆者の自宅からこの公園までは歩いて行ける距離で、せっかくの機会なのでぜひ観てみたいと思い、会場に足を運びました。
コロナ禍もあり、大会の開催自体が5年ぶりということで、会場には地元の方々など、多くの観客が集まり、地元の子どもたちのエイサーのオープニングに続き、出場者11名(1名棄権)と、ゲストの唄者の唄声を堪能していました。
↑大会のプログラム
↑ステージで唄う出場者
出場者は、みな緊張の面持ちで、途中、唄三線が止まってしまったり、歌詞を間違えたりした人もいましたが、全員、最後まで唄い切り、会場の拍手喝さいを浴びていました。
なお、出場者の中には、琉球民謡音楽協会の会員も複数名いました。
その後のアトラクションでは、古謝美佐子さんや、以前札幌で開催された「三線世の響き」にも出演してくださった島袋辰也さんなど4名のゲストが、「梅の香り」や、それぞれの持ち唄を披露し、会場を盛り上げていました。
↑ゲストのステージの様子
最後に、結果発表があり、大賞は、地元の男性が受賞しました。
↑西原町長から表彰される受賞者
身近でこのような地域に根差した琉球民謡のイベントを観ることができるのは、沖縄ならではですね。
出場者やゲストの唄三線、観客の反応や楽しみ方などに直接触れることができ、大変勉強になりました。
中田 光太郎