大哲会ブログDaitetsukai Blog

すびぬおーざ

抒情性溢れる詩句が美しい。

四「空を飛ぶ小鳥は、夜が明けるのを待っているけれど、私は夜中に
いとしい人を待っています。」
六「竹の葉を潤している夜露は昇る太陽が恨めしい、私は夜明けの鳥の
さえずりが恨めしい。」

このシーンは、ロミオとジュリエットが愛を交わす場面で、夜明けになって、
鳥のさえずりを聞いたロミオが帰ろうとすると、ジュリエットが、あれは
夜中に啼くナイチンゲールのさえずりなのよ、と引き留めるシーンと重なる。
女たちの一途な情念は洋の東西を問わず切なく美しい。

ペーチン