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討ち入り

今宵12月14日は赤穂浪士討ち入りの日です。
忠臣蔵は日本人が大好きな史実で、昔から浄瑠璃、歌舞伎、芝居、映画などで
繰り返し上演され、国民的な人気の出し物です。これほどドラマチックな要素に
富んだ物語はないのではないだろうか。

47名の浪士達の尊い命と愛する妻子を犠牲にしてまで武士道を貫く一途な
忠誠心と、葉隠にいう「武士道と云うは死ぬことと見付けたり」を潔く体現し、
永遠のレジェンドとして日本人のみならず世界中に感動を呼んでいるのだ。

それにしても、浅野内匠頭の、武士の風上にもおけぬ体たらくは目を覆うばかりです。
お家断絶により、三百数十人余の家臣とその家族を路頭に迷わせたばかりか、47名
の家臣の命まで道ずれにしてしまった。

吉良に侮辱されたと言って切りつけるなんて、その結果がどうなるのか、トップと
して思慮が足りないし、刀を抜いたからには相手の命を仕留めなければならない。
あの時吉良を殺しておけば内匠頭本人の切腹だけで済んだものを、討ち損じた
ばかりに、家臣47名の2年に亘る労苦と命までも犠牲にしてしまった。

でも、こんな優柔不断なバカ殿だったからこそ、後の世の我々は、47士の生き様に
深い感銘を受けることができるのだ。

ペーチン