大哲会ブログDaitetsukai Blog

「あなた変わりはないですか」

ご存知、都はるみの大ヒット曲「北の宿から」の冒頭のフレーズ、実はショパンの
ピアノ協奏曲第一番第一楽章の中の旋律がそっくり使われています。(太字)
toutube.com/watch?v=BvzGPa132M

あなた 変わり ?? は な ?? いですか~
シソラ シミファ#ソ ファ#ミドレド~

ショパンがこの曲を作曲した頃、若きショパンはソプラノ歌手コンスタンツィアに
恋をしていたのですが、シャイなショパンは恋心を打ち明けることができず、
切ない思いをこの曲に込めたのです。コンスタンツィアはそのことには全く気づかず、
後年、ショパンの死後、伝記でショパンの思いを知ることになるのです。美しくも
切ない「泣きのメロディ」が人々の胸を打ちます。(NHKらららクラシックより)

切ない恋心を美しい詩に残した詩人もいます。

「蕾から蕾へあるいてゆく人」?大手拓次
まだ こころをあかさない
とほいむこうにある恋人のこゑをきいてゐると
ゆらゆらする うすあかいつぼみの花を
ひとつひとつ あやぶみながらあるいてゆくやうです
その花の
ひとの手にひらかれるのをおそれながら
かすかな ゆくすゑのにほひをおもひながら
やわらかにみがかれたしろい足で
そのあたりをあるいてゆくのです
ゆふやみの花と花とのあいだに
こなをまきちらす花蜂のやうに
あなたのみずみずしいこゑにぬれまみれて
ねむり心地であるいてゆくのです

シャイで孤独でそっと生きた拓次だったから、その恋もそっと人知れず
片思いで、彼は一生結婚しなかった。恋人の名は後の大女優山本安英だった。

ペーチン