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網張ぬ目高蟹ゆんた(新川)

網張(あんぱる)は、名蔵湾に注ぐ名蔵川の、河口に広がる広大な湿地帯で、
ここに生息する十五種類の蟹達の生年祝の余興の割り振りを、蟹達の生態に
ふさわしい的確な観察で面白おかしく表現している。

主人公の目高蟹(みだがーま)の生年(十二年ごとの生年の干支)を祝うため、
蟹仲間が集まって、それぞれの生態に応じた芸能の分担を準備係、舞台係、
笛吹く人、太鼓係、三線係、舞踊係などなど擬人化して役割を決めていく様子が
軽快なリズムと旋律で、男女の掛け合いも賑やかに、楽しく表現している。

原曲(石垣版)はキーが高く、囃子の部分に九よりも高い「イ尺」(いしゃく)
があって歌いづらいので、大工先生は四度下げて新川版としてアレンジしている。

ペーチン