「中舌音」とは、八重山語特有の発音で、五十音にはない「い」と「う」の
中間音を言い、舌の位置が「い」と「う」の中間に位置することから「中舌音」
と呼ばれている。
発音の方法は、二通りあり、「い」の口形のまま舌を若干引っ込めながら
「う」と発音する方法と、「う」の口形のまま舌を若干出しながら「い」と
発音方法があるが、大工先生はつぃくぃ(月)、まぷぃろーま(真昼間)、
すぅとぅぐぃ(潮時)、ぬつぃ(命)、ふすぃ(星)、ぶぃる羽など、
「い」段表記を採用している。両者とも発音は同じである。
ペーチン