八重山の民俗芸能は、祭祀に根を持ちながら派生・展開し多彩な
様相を見せている。祭祀において芸能は供物の一つと見なされている。
神迎え(豊年予祝・感謝儀礼)
?有形神迎え
・ニロー神(アカマタ・クルマタ)・・・古見、小浜、新城島上地、宮良
・マユンガナシィ・・・・・・・・・・・川平
・シネヌパー・・・・・・・・・・・・・小浜
・ミリィク・・・・・・・・・・・・・・八重山一円
?無形神迎え
・与迎え(チィカサの招き手)・・・・・竹富
・世乞い(チィカサの招き手、巻踊り)・八重山一円
・ニロートゥフヤン神ノ迎え・・・・・・川平
・舟漕ぎ・・・・・・・・・・・・・・・八重山在来と糸満系
・綱引き・・・・・・・・・・・・・・・八重山一円
・ミシャグパーシィ・・・・・・・・・・八重山一円
奉納芸能
・ミリィクの練り
・平得種子取祭の道踊りと巻踊り
・新川プーリィの道踊りと巻踊り
・黒島プーリィ、結願祭の?道踊り
(鎌踊り、笠踊り、鍬踊り、カディクマイ、タイラク等)
・竹富種子取祭の道踊り
(ウディ棒、ジッチェ、マザカイ、マミトーマ等)
・川平結願祭の総踊り
・川平節祭の太鼓
・小浜ドゥハンダニンガイのヤラマール
・小浜結願祭のザーミイマイ
・白保プーリィンの巻踊り
・租納、干立節祭のアンガー踊り
・波照間ムシヤーマの練り
・与那国冬祭の練り
・八重山一円の獅子舞、棒技
・若衆踊り(赤馬節等)
・二才踊り(揚古見の浦節、高那節等)
・男踊り(鷲ぬ鳥節、マンノウマ節等)
・美童踊り(マヘーラチィ節等)
・女踊り(蔵ヌ花節、仲良田節等)
・打組踊り(古見の浦節、鶴亀節等)
・集団踊り(古見の浦節等)
・狂言(カザク、組頭、世持、世ヒキ、ホンジャー、アブジ
長者ヌ大主、初狂言、田カイシ、芋掘り、ポーザー、ピラ等)
祖霊供養
・念仏歌謡(ンゾウ、七月、コーフダイ等)
・念仏踊り(アンガマ等)
魔除け・厄除け
・棒技(真棒、パイヌシィマ棒)
・獅子舞
・イタチィキィバラ(波照間・大浜・宮良等)
・ユートーパーレ (川平)
・イソパーレ (鳩間)
労働歌
・ユンタ
・ジラバ
パイヌシィマ系
・パイヌシィマ棒(新川、登野城、平得、大浜等)
・獅子棒 (波照間、黒島)
・ダードゥダー (小浜)
・サングルロ (竹富)
アンガマ問答(登野城) 和訳
問 仏壇に立てる線香は、蚊取り線香でもいいですか?
答 よく聞けよ、祖先の前には大和香、神の前には沖縄香。
問 うしゅまい(翁)は、いつ後生(あの世)に帰るのですか?
答 今夜は?時まで居りますよ、だから最終便で帰ります。
問 後生の五か条って何ですか?
答 一つ 人は死ぬと呼吸をしてはならない。
二つ 水浴させて、手足の爪を切り、頭髪を剃ること。
三つ 市役所に死亡届を提出すること。
四つ 後生の人のためにお土産を持ってくること。
五つ ・・・(忘れたようです。)
問 香炉の足はなぜ三本なのですか?
答 犬は昔三本足でした。足をひきずりながら歩き、走ることもできず
苦労ばかりしていました。昔の話ですが、神様が現れて言いました。
「香炉は四本足だから、一本お前にあげるよ。」
それ以来、犬は神様に感謝の気持ちを表すため、おしっこするとき
頂いた足が濡れないように上げるようになったということです。
ペーチン