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研修会レポート 1ポイント感想

琉球民謡音楽協会による「島々の歌・言葉に関する研修会」に参加してきました。本島民謡:上江洲由孝先生、八重山民謡:大工哲弘先生、宮古民謡:天久健次先生による講義。うまく歌うことの秘訣、歌詞の意味や方言などについて、たくさんの学びがありましたが、メンバーそれぞれにも感想があると思うので(期待!)、わたしからは1つだけ。

宮古民謡の天久健次先生が、宮古島の特別な発音「す゜」(すに丸)について教えてくださいました。早々と挫折できるくらい大変難しいんですけれども、「難しいけど、やろうと思えばできるので、やってみてください!」というような前向きな励まし・お言葉が心強く印象的でした。宮古出身ではないお弟子さんにみっちり教えたところ、きちんと発音できるようになったとのこと。

わたしは那覇市に住んで7年目になりますが、八重山民謡や宮古民謡へ対する捉え方として、発音が難しいからできないさーねー、と言われることがよくあります。これは、それぞれの固有の言葉に対する敬意の表れ、また自分達の言葉や歌に対する誇りがあるからだと思いますが、一方で、逆に言葉の難しさを言い訳に、歌おうとしないのではないか、だとしたらちょっと残念、と思われることも多々あります。

大工先生のもとで、県外出身のわたしが八重山民謡を気持ちよく学ぶことができることに感謝するとともに、こうして、自分達の言葉や歌にもトライしてください、と大手を広げてくださることは、とても嬉しくありがたいことです。

というわけで、各地の民謡の先生方が一同にお話してくださった今日の機会、大変貴重でした。ありがとうございました。

鶴見