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 賄女 

賄女とは、琉球王国時代、地方への派遣役人の身の回りの世話をする
女性のことで、任期中の三年間、現地妻の役割を強いられていました。

賄女に選ばれることは、名誉なことだったと主張する向きもありますが、
どこの世界に三年限りの妾の役割を喜んで受け入れる母娘がいるものか。

安里屋のクヤーマーは「私は地元の男と結婚します。」と、敢然と役人の
要請を拒否しますが、封建時代の圧政下、仲筋のヌベーマーのように
ほとんどの女性が泣く泣く従ったのでしょう。そうでなければ、あれほど
悲哀に満ちた、旋律が生まれるはずはないと思うのです。

ペーチン