亀久畑は与那国の田園地帯で、陽春の頃、若い男女の牧歌的な田草取りの情景が 描写されている。
恋人同士のカップルが田草を取りながら恋の語らいに夢中になって、あたりはすでに 夜の帳が下りている。女は一人で帰るのは怖いと言って、男に途中まで送るように 頼むのだが、約束の場所まで来ると「もう少し先までお願い!」と行き先を次々に 伸ばし伸ばし、遂には女の寝室まで送らせて、あとは自然の成り行きで「腕ヤライシ 股ヤライシ 淫バシ」となるのだ。さすが女護ガ島の乙女、逞しい。(八重山民謡誌)
ペーチン