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第7回「八重山デンサ節大会」

11月15日(土)、豊見城中央公民館の大ホールにて、八重山農林高等学校 沖縄みずほ会主催の第7回「八重山デンサ節大会」が行われました!

我らが八重山うた大哲会からは杉並支部(吉原京子支部長指導)の武内瑛実さんがチャレンジ!

武内さんは今年のコンクールで新人賞の上位合格者として芸能祭でも素晴らしい「月ぬ美しゃ」を披露してくれた大哲会期待の新人です!

当然ながら沖縄本島からの出場者が多く8名、石垣からの方が4名、内地からは武内さんを含めて2名でした。

しかし、武内さんは、母方の祖母が新城島(パナリ島)出身、祖父は石垣出身と八重山にルーツを持つ生粋のサラブレッド。

本番はおじいちゃんの形見の三線と着物を着けて挑戦してくれました。

出番は7番。

マイクの前に立ち、最初に深呼吸を何度もして大きな会場の中でゆっくりと自分の空気を掴みました。観客としては歌い始めるまでの間が長く感じ、「相当緊張してるのかなぁ…。大丈夫かなぁ…」と心配になるぐらいでしたが、その時間で会場全体が彼女に集中したように感じました。

歌い始めると、声量、声の張り、ぶりよう、他の出場者には無い突出した何かがありました。荒削りながらも、気持ちを切らさずしっかりと丁寧に歌い上げました。

他の出場者もさすが、予選を勝ち抜いてきたツワモノ達です。

戦後80年にまつわる自作の歌詞も披露されて、とても気持ちが籠もった歌が続き、緊張感がありながらも「自分の甥っ子が次に歌う」「アレはあそこん家の孫だよ。」とアットホームな感じもありながら大会は進んで行きました。

ゲストのデンサ節や垣花賢也くんのライブ等で会場はさらに温まり、いよいよ結果発表です!

 

奨励賞 瑞慶覧結海(南城市12才)

努力賞 大濱俊晴 (石垣市大浜)

三位  内間善三(石垣市登野城)

二位  池城俊明(多良間村)

 

 

そして、映えある優勝は〜………

 

優勝  武内瑛実 (神奈川横浜市)

 

な、な、なんと!

歌三線を始めて1年数カ月の武内さんが見事に優勝をかっさらっていきました!

ス、スゴ!

優勝者の独唱も堂々と歌い上げ、副賞の石垣―那覇の航空券をもらい、次回の西表上原のデンサ節大会への出場を期待されていました。

審査員の先生方は、審査委員長に我等が大工哲弘師匠、審査委員に玉代勢武先生、仲宗根充先生でした。

個人的な感想としては、てぃんさぐぬ花の歌詞で歌われた出場者が数名いらっしゃり、「なるほど、教訓歌としての共通性を活かしているなぁ」と思う一方、「何故、デンサ節大会において、わざわざ「てぃんさぐぬ花」の歌詞で歌わなければならないのか。」数あるデンサ節の歌詞をもっともっと大切にし、「てぃんさぐぬ花」等の沖縄の教訓歌との違いを大切にすべきだとかんがえさせられました。

 

さておき、武内さん、入賞された皆さん、本当におめでとうございます!

フィナーレーの八重山農林高等学校校歌が会場全員で大合唱されるのを聞いて、改めて「愛郷愛土」を掲げる農高出身者の農高愛がジーンと染み渡ってきました。

司会には私の大学の後輩でもある長尾(旧姓:馬渡)彩さん(元ミス八重山)、舞台監督に宮良出身の後輩、慶田花涼馬くん、裏方に新崎知子先生のお弟子さんの後内原さん、と知り合いが支え合っていた手作り感あふれる温かい大会でした。みずほ会の実行委員のみなさん、本当にお疲れ様でした。

 

シーブン

さて、優勝祝賀会は盛大に4名で(笑)某民謡居酒屋で行いました!

武内さんも初めてのディープな民謡の世界を味わってとても興奮していました。

歌者のリクエストにより、ここでも優勝曲の「デンサ節」と芸能祭の独唱曲「月ぬ美しゃ」を披露。

民謡好きの地元のお客さまからも盛大な拍手喝采を受けていました!

与那国出身のマーマ―と息子のてっちゃんが作る美味しいご飯、頼まなくてもドンドン出てきてもう大満足!

お腹いっぱい、胸いっぱいです(笑)

最後はカチャーシーで喜びと疲れを爆発させてお開きとなりました。

武内さん、本当におめでとうございます!

武内さんを応援して頂いた大哲会の皆様、武内さんのおじい様、おばあ様、誠にありがとうございました。

また、審査委員長の大役を務められた師匠、大変お疲れ様でした!

 

幸太

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