大哲会ブログDaitetsukai Blog

令和7年度藝能祭

第24回琉球民謡音楽協会の藝能祭が、9月20日(土)に、糸満市の「シャボン玉石けん くくる糸満」で開催されました。大工哲弘研究所からは、

謡三線・新人賞:武内瑛実さん(杉並支部)

謡三線・優秀賞:小川恵祐さん(那覇本部)

謡三線・大賞 グランプリ:池田陽生さん(那覇本部)

の3名が上位入賞し、独唱となりました。グランプリ受賞者がでるのは数年ぶりで、受賞した池田陽生さんは、この春大学生になったばかり。10代のグランプリ受賞は、嘉手苅希生さん以来の2人目。素晴らしい快挙です。師匠の大工先生は、前日より石垣で不在だったのが残念です。

朝、10時半より最終のリハーサルを行い、16時より受賞式。17時開演です。

 

開演前は、いつも緊張します。

 

謡三線新人賞の武内瑛実さんの独唱曲は「月ぬ美しゃ」で、伴奏は同じ杉並支部の吉見遙さん。彼女も笛新人賞の受賞者。2人とも、とても新人賞受賞とは思えないくらい素晴らしい出来栄えで、舞台袖で聞いていて、情感のある声や笛の音色に、思わず涙が出てしまうほど感動してしまいました。で、うっかり写真を撮り忘れてしまいました。

感動冷めやらぬ間に、謡三線優秀賞の小川恵祐さんの「小浜節」囃子はあらかわ支部の藤森ユキさんで、高いキーでも魅力的な節まわしです。笛は岐阜支部の嶺石宏文さんで、今回は笛最高賞を受賞し、音程のしっかりとしたきれいな音色です。小川さんの唄も朗々とした唄いっぷりで、またウルウル状態になってしまいました。小浜節は本島の方々も大好きな八重山民謡。(歌詞が琉歌体で、音階も琉球音階からかな?)で、歌詞は、小浜節の1番と「夜走らす船〜」の沖縄本島では誰もが知っている「てぃんさぬぐの花」でお馴染みの歌詞。

今回の藝能祭では、八重山部会の舞踊が2演目。最初は「高那節」男性会員だけで力強く歌います。キレが良く、カッコいい踊りなので、男性の声が合いますね。

 

合唱曲は「海上節・桃里節」2曲メドレー。

32名と大人数の為、1列には並べず2列に並びました。いつもなら男性・女性と別れて立ち位置をとるのですが、男女の比率が1:2と、圧倒的に女性が多い為、おおよそ交互に立ち位置をとりました。それでも舞台いっぱいになる為、後列の方々が見えなくなるので、海上節から桃里節へ繋ぐ歌持ちの間に、前後が交代するというフォーメーションを使いました。狭いスペースで、三線を弾きながらの移動。アセアセ状態でしたが、傍目にはスムーズに交代出来ていたようです。

第二部は、器楽合奏から。

 

 

 

 

舞踊の2演目めは「白保節〜真謝節」

リハーサルでは、真謝節での歌い出しが踊りとうまく合わずにいましたが、本番は、バッチリ合わせる事ができました。白保節は、スデイナ・カカンと、ゆったりと豊作の祈りの踊りで、真謝節は、細く長い竹の四つ竹や鈴をつけた竹でリズムを取り軽やかで快活な踊り。後ろで地謡をしていても楽しくなります。で、楽しい時間はあっという間に終わってしまいます。

そしてグランプリ受賞の池田陽生さんの「とぅばらーま」囃子は伊藤幸太会長で、笛は吉見遙さん。コンクールの時より、全島とぅばらーま大会の時より深みのある唄で、せっかくウルウルが治っていたのが、又再発。幸太会長の囃子は元より、遙さんの笛もしっかりとぅばらーまに乗っていて、見事に調和していました。

 

フィナーレの「弥勒節〜やーらよう」が始まるとお客さん達も会場を後にして、藝能祭が終わりました。

途中、トラブルも無く、かなりスムーズに進行ができた、と協会スタッフもニコニコ顔。

藝能祭で舞台に立つ演者を裏で支えてくれるスタッフさんがおられてこそ、成功裡に終わる事が出来ました。

協会スタッフの方々、本当にありがとうございました。

藝能祭は、コンクール合格者の発表会です。コンクールと違って落ちる(不合格)になる事はなく、楽しんで参加できるのです。

短期間で数曲を覚えるのは大変ですが、ステージの上での合唱や地謡も、緊張しますが、本当に楽しいのです。藝能祭に参加した事の無い会員さんにも、この楽しさを感じてもらいたいです。

藝能祭終了後は、打ち上げ。打ち上げ終了後も、若い人たちは、二次会へと、沖縄ナイトを満喫したようです。

又、来年の藝能祭でお会いしましょう!

by  ねこカフェ

ps=私の携帯が古くてバッテリー切れを起こしやすいのと、途中でブログ担当になり、写真が余り撮れませんでした。ごめんなさい。でも、藝能祭に参加された会員さんからの写真提供があり、なんとか体裁を整える事が出来ました。

 

 

 

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