去った9月7日、てだこホールで「第22回全島とぅばらーま大会」が開かれました。
大哲会からは、東京あらかわ支部支部長 藤川貴司、糸満支部支部長 有馬泉、那覇本部 中村壽、池田陽生と4名の出場者でした。
結果は優勝は吉川忠男さん、二位に池田陽生君、三位に藤川貴司さんでした。親子で入賞なんてすごいです。
皆さん、おめでとうございます。
詳細は大工先生のブログに書かれてありますので、読まれてくださいね。
私は別の観点で少し。
今回岐阜支部からMさんという83歳のお姉さまが一人旅で鑑賞に来られました。
「あ、行きたい!聞きたい!」となって、
急遽チケットを手配されたそうです。
それにしても一人で、土地勘のないところを旅するって怖くないのかしら、凄いなぁ~~と。
横押しのキャリー一つでゆっくりですが歩き、階段も登られて、手助けするのはほんの少しでだけ。
休憩時に「はぁ~、いいねぇ、とぅばらーまって本当にいい歌。皆さんお上手」と目をキラキラさせて
溜息をつかれていました。
来年は稽古が上手くいけばコンクールの最高賞にチャレンジされたいそうです。
この意欲、負けない気持ち、健康な肉体、全てがMさんでした。後に続く年代の私は
「あやからなくっちゃ、こんな風に年を取りたいなぁ」と強く思いました。貴重な時間をご一緒でき嬉しかったです。
もう一つ。
審査員に一般の方、後援の新聞社、TV局、ラジオ局の方、琉球古典の方、交響楽団などの方からも、選出することはできないのでしょうか。今回プログラムで拝見すると審査員の人選が偏っているような感じがしました。
とうばらーまは八重山民謡の最高峰です。
多くの民謡好きや琉球古典に勤しむ人に愛されています。もちろんクラシック音楽に携わる方でもアレンジされて楽しまれています。
世界に通用する名曲だからこそ、もっと世界中の人々に聞いて欲しい。それには審査員の間口を広げる事も大切だと思います。
「俺たちの島の歌だからこれでいいんだ、どこが悪い」ではなくて、八重山の大切な名曲をもっと発展させるためにも、
22世紀まで残すためにも、いろんなジャンルの審査の方々の意見を伺いたいと思いました。
とはいえ、ご出場された皆様、審査員の皆様、運営された郷友会の皆様、本当にお疲れ様でございました。
この大会がいつまでも続くことを切に願います。
那覇本部 山本千加子