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ゆかる日まさる日さんしんの日

去った3月4日、国立劇場おきなわ小劇場で開催された「ゆかる日まさる日さんしんの日」公開生放送に行ってきました。

今年で33回目だそうです。私は三線を始めて何年か後に来た記憶があります。読谷の鳳ホールでした。

大勢の人であふれていて、まだかぎやで風も満足に弾けず、二階席の端っこに居ました。当時が懐かしい~!

ゆいゆいシスターズさんのオープニングアクトが終わってから調弦を合わせ、

18時の時報に合わせて一斉にかぎやで風を演奏しました。気持ちの良いものです。

そしてその後が、大工先生、苗子さん、伊藤幸太さん、笛は屋嘉部充さんの登場です。

歌は「月出ぬはなむぬ」と「とぅばらーま」

今年は戦後80年の節目に当たります。「月出ぬはなむぬ」は苦しかった人頭税時代の様子を、

また「とぅばらーま」は平和を希求する歌詞で歌われました。

国ぬ島々 数ある歌し 肝ば合―し 弥勒世願ら(歌:伊藤幸太)

戦さ企ぬみょーる 基地や欲さねーぬ けーらぬ理念や 弥勒世ぬ願い(歌:大工哲弘)

この二作はどちらも大工先生の作詞です。。 

幸太さんが歌い終わると客席から大きな拍手が、そして先生が歌い終わるともっと大きな拍手がわきました。

皆の気持ちが一つになった瞬間でした。

 

さて、多くの出演者が居られますが、今日は稽古もあるので途中退席する予定でした。

でもどうしても聞きたかったのがフォーシスターズさんです。上手くプログラムがあって嬉しかったです。

曲目は「懐かしき故郷」と「ゴールマー」

「懐かしき故郷」は国立劇場舞台監督の金城真次さんが創作舞踊で花を添えられました

「ゴールマー」は三弦器楽曲です。わっかを転がして遊ぶ、そのわっかの転がる様子をイメージして作られたもので、

フォーシスターズさんは爪弾きで活き活きと超早弾きで演奏され、琉球古典の喜納吏一さん、

仲村逸夫さんもご一緒でしたが、あの古典特有の大きな撥で早弾きされていたのにびっくりしました。

自分が今、早弾きで苦労しているので「なんでこんな風に弾けるのだろう。あぁすごい!」と圧倒されました。

あっという間に時間が過ぎちょうど半分くらいのところで失礼しました。 

30年以上続くイベントを維持するのは大変ご苦労が多いと思います。会場も少しずつ小さくなり、

また有料にもなったので、諸事情があるのでしょうね。でも、沖縄の文化である歌三線、

このイベントがいつまでも続いていって欲しいと切に願います。

関係者の皆様、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

 

 

那覇本部  山本千加子