去った2月2日、琉球新報ホールであったラジオ沖縄主催の「第35回新唄大賞公開審査会」に行ってきました。パンフレットには「沖縄民謡の発展と継承を目的に開催する新作コンクール」とあります。
歴代優勝者にはプロをはじめとする名だたる唄者が並んでいます。そして大哲会では2012年に伊藤幸太会長が「友小」でグランプリを受賞しています。
この審査会に大哲会の大先輩、コ―ニーズの屋嘉部充さんが出演されるので応援に行ってきたのです。移住して6年、なぜかタイミングが合わず、実は初めて伺います。
今回は山川まゆみ先生と宮城マナミさん、加治工勇さん、大城建大郎さんと儀間ゆりなさん、伊禮樹里さんなど、存じ上げている方たちも大勢出演されるゴージャスな顔合わせです。
屋嘉部さんが歌われたのは「出逢りば世界や」(いちゃりばしけや)というタイトルの歌です。反戦平和を歌った民謡が少ないと感じ、「戦争をしてはいけない」という思いを世界に伝えたくて作られたそうです。(作詞:内間さん)
宮城マナミさんは親子の絆を「母娘繋」(うやくちなじ)で、伊禮樹里さんはおじいさんの島唄や三線の音を「うとぅ」(音)で、加治工勇さんは73の生まれ年を迎えて「生年祝」(とぅしびすーじ)で表現されていました。
審査の結果、新唄大賞は大城建大郎さん、儀間ゆりなさんコンビの「国頭ぬ里」が選ばれました。
そしてなんと屋嘉部さんは大賞を逃したものの見事、審査員特別賞を拝受されました。稽古場で歌われた時よりも声が伸びやかで、私も頑張らなくっちゃ!ととても刺激を受けました。同門の大先輩が受賞されたのはとっても嬉しいですね。
司会進行はROKラジオ沖縄の番組「暁でーびる」でパーソナリティをされている盛和子さん、吉田安敬さんで軽妙なうちなー口で会場を笑わせてくださいました。あぁ、楽しかった!
山本千加子