7月6日午後6時から、浦添市のアイムユニバースてだこ大ホールにおいて、宮良康正先生の藝道55周年を記念して、「宮良康正 叙情八重山を歌う」が盛大に開催されました。
与那国島出身で、現在、琉球民謡協会の会長も務められている宮良康正先生は、昭和44年3月の第22回NHKのど自慢全国大会(民謡の部)で優勝されて以来、永年にわたり、八重山民謡を歌い継いでこられ、このたび、ご本人の満84歳のお誕生日である7月6日に、記念公演が開催されることとなりました。
会場には、八重山関係者など大勢のお客さんが駆け付け、八重山民謡の多くのお弟子さんたちや、筝、笛、太鼓、舞踊などの演者も多数出演され、華やかなステージとなりました。
幕開けは、宮良先生やお弟子さんたちによる斉唱で、その後も、独唱や舞踊などの多彩な演目が続きました。
この日の宮良先生は、のどの調子があまりよくないご様子でしたが、それでも本当に味のあるお声で、観客を魅了していました。
休憩明けの第2部は、鳩間可奈子さんとの掛け合いによる「富崎野ぬ牛なーま~とーすぃ」から始まり、ゲストの仲宗根創さんによる本島民謡も、舞台に花を添えていました。
そして、フィナーレ前の「どぅなんトゥバルマ」は、生まれ島に想いをはせながら歌われ、その想いが伝わってくる、本当にお見事な独唱でした。
フィナーレの弥勒節~やらよう節では、八重山の舞台そのままに、観客が歌の途中で帰るよう、先生自ら語りかけられ、出口付近では、観客をお見送りしていました。
これからも、どうぞお元気で、素晴らしい八重山民謡を歌い継いでいってください。
中田 光太郎