ごめんなさい。間抜けたくらい遅くなった報告です。
去った11月11日(土)、奇しくも4年ぶりに開催された「でんさ節大会」と同日に「令和5年度琉球民謡音楽協会の師範・教師免許試験」が、ありました。会場は、昨年度(令和4年)に協会コンクールが行われた南風原町の「なーでーらシーサー館」
今回は、大哲会大阪支部の器楽・笛教師である石川氏が師範試験を受験されました。これまで、笛の師範試験は行われたことがないようで、協会の「師範・教師免許試験実施要項」にも課題曲は記載されておらず、石川氏は試験の課題曲も判らない状態での受験申込でもありました。
協会側も、早急に課題曲を選定して、連絡して頂きました。
課題曲は、
Aコース:
指定:とぅばらーま
選曲:安里屋節(早調子)・高那節
Bコース:
指定:月ぬかいじゃ
選曲:鳩間節(早調子)・夜雨節
課題曲は決定しましたが、音源がなく、とりあえずは、大工先生の音源で練習をしてもらいました。
新たに課題曲を録音する時間もなく、協会より大工先生宛に「大工先生の音源を使わせて頂きたい」との申し入れがあり、先生も忙しい中、音源の編集を行って下さいました。同時に石川氏にも「大工先生の音源」が試験当日に使われる事を連絡。選曲の希望を確認して、抽選会へ。事務局で代理抽選を行い、Aコース「とぅばらーま」を引き当てました。
当日は穏やかな天気。
試験会場で、事前練習を行う為、協会執行部に本番用の音源CDからコピーして頂いたのですが、「とぅばらーま」しか入っておらず、慌てて確認。再度取り込み直して、指定曲・課題曲の入ったCDを受け取りました。このアクシデントがなければ、試験本番で「とぅばらーま」しかかからない可能性があり、関係者一同、焦りながらもほっとした場面でもありました。
今回の「師範・教師免許試験」の申し込みは
三線教師:11名(2名辞退で実質9名)
三線師範:4名(1名辞退で実質3名)
器楽・笛師範:1名
器楽・笛師範受験は、大哲会の石川氏。
「試験」というのは極度に緊張する場なのでしょう。三線教師受験の方で、指定曲は見事に弾いておられたのですが、調弦を変えて選曲になったとたん、ガタガタ渡崩れて、自ら三線を置いて退場されました。見ていて、こちらも切なくなってしまいました。
試験全体は、予定より早く進行し、結果発表。石川氏は、当然の「合格」
今回、三線教師で大泊克研究所の村田トシ子さんが受験、見事合格されました。おめでとうございます。八重山の教師が増えるのはうれしいですね。村田さんは、藝能祭での八重山部会の演奏でご一緒された会員も多いかと思います。
丁度、那覇に滞在中の小浜島の笛作者・通事さんが、石川氏の応援にきてくださっており、一緒にパチリ。
有馬先生に、お祝いのレイをかけてもらい、記念撮影。(実は、これは試験開始前に撮影しました。結果が出る頃には、着替えてしまっているからです)
コンクールもそうですが、試験と名の付くものは、日頃の実力が発揮できないですね。自分もそうですが、思わぬところで、ミスをしてしまいます。練習であれば、もう一度、となりますが、本番では止まるわけにはいきません。いつもの6~7割の実力しか発揮できないですね。その6~7割の実力を合格ラインに乗せる事が出来れば良いのですが、それも又難しい事です。
by 那覇事務局