喉から手がでるほど欲しかった本がこの度
彩流社から『昭和街場のはやり歌」として
出版リリースされた。
「戦後日本の希みと躓きと祈りと災いと」
歌を集めた非常に興味ある内容だ!
「はやり歌」とは世につれる”社会的生き物”である。
従ってそこには長短の差はあっても、おのずから寿命がある。世の移ろいと共にいつしか廃れて、死んでゆく、そして、一度死んだら生き返ることはめったにない、たまに「リバイバル」の僥倖(ぎょうこう)に恵まれても、甦ってから生き永らえる時間は、当然のことながら、以前より短い、ところが、それが「はやり歌」の宿命なのに、これまでに三度も死にかけて(いや、より正確にいえば「殺され」かけても)そのたびにどっこい甦ってから生き続けている歌がある。~前田和男~(著者)
目次
第一話「炭坑節」
第二話「テネシーワルツ」
第三話「東京のバスガール」
第四話「ああー上野駅」
第五話「南国土佐を後にして」
第六話「スーダラ節」
第七話「アカシアの雨がやむとき」
第八話「夢は夜ひらく」
第九話「唐獅子牡丹」
第十話「世界の国からこんにちわ」
第十一話「遠くへ行きたい」
第十二話「一本の鉛筆」
第十三話「イムジン河」
第十四話「沖縄へ返せ」全司法福岡高裁支部・
作曲 荒木栄 歌:大工哲弘
第十五話「一何君再来」テレサ テン
第十六話「東京音頭」丸の内音頭
第十七話「東京五輪音頭」東京五輪音頭2020
第十八話「船頭小唄」「昭和枯れススキ」
第十九話「カチューシャ」
~ウクライナ戦争を読み解くリトマス試験紙である。
ーーー著者 前田和男
ジャンル 芸能/アートをたしなむ/音楽/歴史から学ぶ
日本史/日本の近代史
はやり歌から明日の日本の姿が見えてくる・・・
歌とともに時代を共有した「団塊」と言われる
ペビーブーマー世代がエピソードを交え描く
歌謡社会文化論!~彩流社~
お勧めの一冊である。