先日、小浜島に行く機会があり、せっかくなので、「小浜節」の舞台になっていて、歌碑もある大岳に登ってきました。
大岳は、標高99メートルで、小浜島で最も高い場所です。
十数年前に一度登ったことがあり、今回は2回目となります。
麓には、「ちゅらさん広場」があり、以前はここで「小浜節大会」が開催されていました。
また、2008年に建立された小浜節の歌碑もあります。
頂上へ向かう階段は、やや急ですが、鳥の鳴き声を聴きながら、ほどなく山頂に到着します。
山頂からは、石垣島、竹富島、黒島、新城島、西表島、嘉弥真島など、八重山の多くの島々が眺められます。
この日は、幸運なことに、遠くに波照間島も見ることができました。
我々が普段唄っている小浜節の2番の歌詞「大嵩に登てぃ 押し下し見りば 稲粟ぬなヲり 弥勒世果報」の世界が、まさに広がっています。
山頂には、古い歌碑もあります。
よく見ると、麓にある歌碑とは、歌詞が違っています。
そして、2つの歌碑の歌詞と、我々が唄っている小浜節の歌詞とも、それぞれ違っています。
それぞれを比較してみるのも、勉強になりますね。
この日は、三線は持っていきませんでしたが、山頂でアカペラで「小浜節」を唄ってきました。
余談ですが、今回は、小浜港のターミナルの売店で、お土産を購入してきました。
八重山うたの舞台となる場所を実際に巡るのは、本当に楽しいです。
かなり以前に、大工先生に引率していただき、石垣島の歌碑巡りをしましたが、ぜひまたそういう機会があればと思います。
皆さんも、それぞれの唄が生まれた地を、折に触れて訪ねてみませんか?
中田 光太郎