大哲会ブログDaitetsukai Blog

姿勢のお話

2019年521日に大阪より転宅して丸39か月が過ぎました。習うより慣れろ!で少しずつ馴染んできました。音楽を通して友人も出来、日々の暮らしを楽しんでいます。

さて、『リバーサルオーケストラ』というTVドラマをご覧になったことはありますか。ザクッとストリーを書くと『ある地方都市の児玉交響楽団という客席を満席にできないけど、だけどとにかく音楽が好きでいつか大きなオケで演奏したいという夢を持つ団員の再生ストーリー』でしょうか。内地では日本TVで水曜日に放送されていますね。沖縄では日本TVTV東京の放送チャンネルはないので私はもっぱらTver(インターネットのテレビ視聴サービス)で見ています。

「ふーん、オーケストラの話か~」くらいの気持ちで初回を見て、はまりました。もちろん役者さんだから演技が上手いのは当たり前ですが、それぞれオーケストラで楽器を担当しているからその部分が嘘っぽかったらドラマの値打ちが半減します。「え!門脇麦ってバイオリン弾けた?」「田中圭って指揮出来るん?芸大卒?」頭の中で疑問符が踊っていました。とにかく、夢中になって時間が過ぎ、何度か見直して気付きました。

あ、姿勢やん!

バイオリンという楽器を抱える姿勢が良いんだ!指揮棒を振るマエストロの姿勢と視線と手の動きが良いんだ。だから本当に弾いているように見えるのじゃないかな…と。そう思ったのは常々私の姿勢が悪いから。それを自覚しているから気づきました。

昨年の音楽コンクールで大賞を受験しましたが、惨敗。翌週の稽古で「ちかさんは出てくる時から雰囲気に負けていた。自信なさそうに丸まった背中を見てそう感じた」と先生に言われました。そうです。昔から姿勢が悪くて、大阪支部在籍のとき笛部の指導で小西支部長にも言われました。背中が丸まっていると、いい音が出ないよと。

年を重ねるにつれ背中が丸くなるのは体幹の筋力が落ちてくるからでしょう。年だから、仕方がないからと言っているとどんどん酷くなります。でも意識することで少しでも保てるならと、三線を抱えるとまず『姿勢!』と頭の中で命令します。時間が過ぎて緩んでくるとまた『姿勢!』と活を入れる。私は今、その繰り返しです。少しでもシュッと立っていたい、三線を抱える姿勢を美しくしたい!そうしたらいい音、いい声が出るよね、きっと!と信じて、稽古しています。意識することはとても大切なことだと思いました。

で、お話を戻して。

演奏で流れる音楽は神奈川フィルハーモニー管弦楽団が全面協力しているので、とても素晴らしいです。出演している方々もそれぞれの楽器をこなしていて、管楽器の指使いや、弦楽器の弓の使い方にも不自然さを感じません。昨年の8月頃からプロの方に演奏指導を受けられているそうです。本当に楽しそうに演奏される(ように見えるので)クラシックに苦手意識があった私も毎週ドラマを楽しんでいます。

山本千加子