抒情性溢れる詩句が美しい。
四「空を飛ぶ小鳥は、夜が明けるのを待っているけれど、私は夜中に いとしい人を待っています。」 六「竹の葉を潤している夜露は昇る太陽が恨めしい、私は夜明けの鳥の さえずりが恨めしい。」
このシーンは、ロミオとジュリエットが愛を交わす場面で、夜明けになって、 鳥のさえずりを聞いたロミオが帰ろうとすると、ジュリエットが、あれは 夜中に啼くナイチンゲールのさえずりなのよ、と引き留めるシーンと重なる。 女たちの一途な情念は洋の東西を問わず切なく美しい。
ペーチン