島唄ブログdiary

音古知新

新装オープンし生まれ変わった県立図書館

先月末から1920(大正9)年に沖縄本島や宮古、八重山で歌謡を中心に採録された「北里録音蝋管(ろうかん)」の音声をCD11枚にトラックごと編集され県立図書館(昨年寄宮から移転し12新装オープン)で一般公開されたため昨日は視聴しに訪館した。

八重山の子守歌「月ぬ美しゃ」「とぅばらーま」「やくじゃーま」「亀久畑」他終曲、琉球古典音楽「茶屋節」数曲。宮古民謡「とーがに」他数曲、奄美のうた、アイヌ語の解析、他にはタガロク語なども聞くことができます。沖縄関係の音曲が沖縄で録音され、現存する音源としては最古だけに県内の専門家達から注目を集めています。

宮古・八重山の歌は三線伴奏なしで自由に歌っている先人達の優しい歌声が甦り節回しや声の高さ(Key)などの変遷は現代歌との差異を知ることができる重宝な音源ともなっています。イヤフォーンからしか視聴できないが、曲によってはノイズがひどく聞き取れない音源もあるが、それもまた時代を経てきた蝋官音は約一世紀前の日本の先人達と会えたようにな空気感に誘ってくれる。

熱意に全国を巡り録音され貴重な音源を残してくれた北里蘭(たけし)氏にはただ感謝のみである。興味のある方は新沖縄県立図書館に立ち寄り視聴してみてはいかがでしょうか。