先日愚生の母親のカザマヤーぬヨイ(数え97歳の生年長寿祝)がありました。地域によって呼び方は異なると思いますが
沖縄本島では「カジマヤーぬウユエー」。もう一つ八重山ではマンダナ・マンダラ(十字路)ぬヨイいう言い方もあります。
カザマヤーというのは(風車)の意味で、97歳になると童心に返って風車をもって遊ぶ祝の事を意味します。
かっては滅多にない長寿祝なので村中あげ御祝いをしカザマヤーを迎えた本人を籠にのせ(最近はオープンカーに乗せて集落を練り歩き盛大に地域で祝福されましたが
近年は祝を迎える長寿の人が多くなったこととコロナ禍ということも重なり簡素化になってきているように思えます。
それでも、我が実家では兄弟者(きょうだいしゃー)嫁や子や孫たちが「ばぁばぁーの生年祝を盛大にしようと」
飾り付けの準備から立派にカザマヤー飾りを設営してくれたお陰で盛大な御祝いができました。
県外や沖縄本島からも参加できない孫達からのメッセージも動画で紹介され「ばぁちゃんいつまでも元気で百二十歳までも長生きしてねー!!」母親もナミダぐむ場面もありました。
夫(善三郎・愚生の父親)を48歳で亡くし、苦労しながら一人で子や孫達を見守ってくれたお陰で子や孫達も「まいふなー」(お利口さん)に成長してカザマヤーを迎えられたことに夫の分まで幸せ一杯に喜んでいただけたと思います。祝宴では出席者がカザマヤーを迎えた本人から肖りの盃をうけ引出物として風車を配られました。本当にカザマヤーの長寿おめでとうございます。
セレモニーが終わると場所を移して大人達で祝宴を遅くまで盛り上がりました。楽しかったね。
母親の祝が立派に出来たのも兄弟者が心を一つなり「肝美しゃ」の賜物だと思っております。
心から感謝しております。
集合写真がまだ甥っ子から届いておりませんのでUPできません。届く次第UP予定しております。
因みに石垣市では本年目出度く108歳の茶寿の生年祝を迎えられた方は3名、97歳のカザマヤー・マンダナを迎えられた方は78名、
85歳の生年祝を迎えられた方は283名、計364名石垣市から「頌状」が表彰されました。