昨日の午後4時からは大哲会の那覇本部の弟子である
加藤麻史くんが八重瀬町中央公民館での公演・ふるさとを偲ぶ「島のかおり」公演に
出演することになり是非、師匠に見て貰いたいと招待を受け、島袋の結婚披露宴から
車を走らせ会場に三時に着くと会場は地域の村人や出演者の関係者で開演一時間前から満席。
会場には「大工さーん」白保出身の方や宮良長包協会のIさん。具志頭の知人も多く
挨拶に追われました。
さて、オープニングは四つ竹踊り、新垣成世、屋嘉比健作による島唄。祈りと題して
女性達で神々しく「ウスデーク」。「汗水節」の男性のみの踊は愚生は初めて見る。
元気よく勇ましく活発な踊は見る者を圧倒させた。(加藤くんも出演)良く踊っておりました。
そして「水汲まー小」女性達がターグ(水を汲む桶)をもって踊りは生活感が溢れて
とても共感が持てる踊でした。所作もすばらしいかったです。
「海の民」~「魚売り」(海ヤカラー曲)海人の生活風情を表現、
そして今度は海から、あぎ(陸)の農地を耕し種蒔きを表現する「豆とうま」は
子ども達が元気に踊ってくれた。そして稲を収穫して脱穀までの作業「稲摺り」節は
演舞者の役者ぶりはベテランの演者達なのでしょう?とても良かったです。
「野志良毛の契り」は作詞・作曲は故屋嘉比清さん名曲を神谷武之心、伊波妃菜さんが
打ち組踊を見事に踊ってくれました。
打ち組といえば4名で踊る「加那よー」も初めてみました。
さぁーいよいよ「武の舞」で「トゥンファー対棒」に弟子の加藤くんの登場です。
流石、空手を習っているだけあって、動作も機敏で力強く、二人の息のあった
棒術は観客の目を引きつけた。そして「エイ!」最後の決め手が決まると
会場からは大きな拍手がおきました。お客さまのちゃんと間を知ってるんですね。
武の舞では女性の空手、ティンベー対ヌンティ、サイ対棒、三人棒も迫力があって
見応えがあった。
「獅子舞」。そして最後は「八重瀬賛歌」女性郡全員で会場にまで繰り出し踊る
演出には圧倒されました。
「島のかおり」はかって沖縄の人々の暮らしや心を、唄と踊りを通して表現した
作品を発表したとパンフレットの挨拶にあったが、正に昔の沖縄の「香り」が
プンプン濃厚に表現された構成、演出、そして地謡のみんさんも素晴らしい演奏と
非常に洗練された唄声、パーフェクトでした。
公演には立方・地謡・スタッフ総勢163名が心を一つにして作り上げたステージ
見応えがありました。
こんなレベルの高い芸能達を公民館で発表はもったいないと思ったが
でも、公民館の空間で演じるから、土の香りと八重瀬町の地域ぐるみで取り組んだ
証がハッキリとみえて温かみを感じさせた公演であった。
良いモノを見せてもらったのも弟子の加藤くんの御陰なのである
加藤くんは長年長年空手を習っていて同じ空手の先輩が棒術をやっていたので
紹介されて棒術を習ったという。棒術の先生は八重瀬町の志多伯の棒術保存会の会長を
務めていらっしゃる棒術の先生から教わった手であるから本物である。
また「汗水節」の踊も志多伯地区の青年会の踊を伝授して舞台に立つことが
できたと喜んでおりました。
昨日は正に師走の季節語のとおり弟子の目出度い宴席と棒術勇姿の舞台を鑑賞。
掛け持ちで楽しんだ一日でした。
尚、「島のかおり」公演は来年1月17日(土)琉球新報ホールで開催されることが
決定しているそうです。
古き良き時代の沖縄芸能文化に触れるチャンスです。
よろしかったら琉球新報ホールに足を運んでみては如何ですか?
最後に
師は弟子達の喜びと活躍は師の喜びなのである。
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