島唄ブログdiary

海をテーマにRBCiラジオ

RBCiラジオでは、海の日(21日)に向けて「海を元気にするウィーク」と題して各ワイド番組で

「海」をテーマにした特別番組を企画を行なっております。

昨日は人気番組である「民謡で今日拝なびら」にゲスト出演しました。

八重山に伝わる民謡の中から、ある海の生き物(蟹が十四匹も登場する)

「網張ぬ目高蟹まーゆんた」(あんぱるぬみだがーまゆんた)を紹介しました。

番組のパーソナリティである前川守賢(元ちゃん)と新垣成世にも手伝ってくれて

ゆんたの囃子(マタハーハイヘー マタハーイヤーヌ カーヌス)を入れてくれました。

 

 

 

絵本「あんぱるぬゆんた」沖縄・八重山の古謡 代田昇(文)宮良貴子(絵)

「あんぱるぬゆんた」潮平正道の解説を転載いたします。

ーー重い年貢米を課せられた農民たちが、互いに農作業を助け合う「結い」の精神や、

祝事の模様をカニ擬人化することによって歌いあげたゆんたである。

「網張」は「マングロープの茂る河口附近(界隈)の地名で、重税い堪えながら逃げる農民を、

この地で待ち受けて捕らえたところから名付けられた地名である。」

目高蟹はカニの呼び名で、ゆんた、は「結いうた」「読み歌」である。

八重山地方には、このようなゆんたが数多く残されている。

楽器伴奏を必要とせず、農作業や米突きの時の少人数から、

数十人でやぐらを組んでする家造りの地固めに至るまで、まさに

労働の伴奏として歌うのが、このゆんたである。貧しい農民たちの

さまざまな祈りを、素朴なエネルギーに込めて高らかに歌いあげたものである。

これ程に労働と密着した歌を、私は他に知らない。

年中行事の中でも、これからの歌や踊りはつきものとしてある。

中でも「生年祝=まりどぅし・しょうにん」は子、孫、親戚、縁者、村民らが寄って、

それぞれに役割り分担を持ち盛んな祝宴をあげる。十二年目に来る十二支の生まれ年に、厄払いと長寿を祝う行事であるが、

特に四十九には、五十歳の御免(ぐみん)人頭税や夫役などの納税に免れるを祝って盛んに行ない、以後

61歳からは、子孫の財力で行なうのが習わしとなっている

ささいな喜びことにつけ、その心を歌に表すのが、八重山人の生活習慣である。 

名蔵のあんぱる湿地帯

 

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