皆様
長い正月の休暇いかがお過ごしでしたでしょうか?
愚生は孫達が「バァバァーの中巳?!」失礼「中味」が食べたいというので
妻苗子は三日三晩煮込んだ「中味」と八重山風のションガズフルマイ(正月料理)を息子家族と楽しみました。
2日は3名の孫達を大型ショッピングセンターに
連れていって遊ばそうと思ったけど、Parcoは余りの人の多さにビックリして
何もせずに帰ってきました。( ^o^)予想はしていたけど、行った愚生がバカだった
正月はそれくらいで今年の正月はのんびり。幸いに
以前から正月休暇を利用して「たきどぅん(竹富島)の古謡歌唱全曲集」カセット8巻(100曲)余り
収録時間が約10時間というロングに録音されている古謡と他のカセット音源を三日間に分けて
カセットからデジタル化に起こす作業に追われていました。
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「たきどぅん古謡歌唱集」を編集された本庄正佳氏の
「序説」を一部紹介しましょう。
達奇度奴(たきどぅん=竹富島)の先人達は、人頭税と呼ばれた人類史上
例をみない税制の下、血のにじむような過酷の労働と貧因に耐え忍びながら、数多くの古謡を伝承してくださいました。
21世紀に残したい沖縄の歌百選で、1位に選ばれた安里屋ゆんたをはじめ、八重山の名曲と讃えられる仲筋ぬヌベーマ・タラクジ・マザカイ、マンノーマ等、これらが先祖代々、幾百年もの永い世代を経て、私たちが継承した偉大なる文化遺産として世に名高き、竹富島のユングトゥ、アヨー、ユンタ、ジラバ、等の古謡であります。この古謡を保存し、伝承の発展に努めることは、現世に生きる私達に課された責務といえるのではないでしょうか?~中略
ーー楽器を用いず手拍子や太鼓のみで歌の調子そ合わすのが古謡の特質
でありますが、既に節歌化した古謡や、三線の楽器を用いて録音したものについては、楽器入りのままで編集しました。
あらためて歌唱録音に協力をいただいた皆様に心から御礼を申しあげます。
平成11年(1999)年6月
カセットテープ録音の内容
1,第1集 たきどぅんの「村の発祥の歌」
2,第2集 「祭事歌」
3,第3集 「アヨー」「ユンタ」「ユングト」
4、追加集 「黒島の山かちにアヨー」他数うたアヨー
・・・三日間、分けて聴いてみて、たいへん貴重な古謡集の音源である
ことが聴けば聴くほど深まっていく。
特に初めて聴く「ザンぬユングトゥ(詠み歌)」「ザン」とはジュゴンのことである。新城島に伝わる「真謝乙女」もジュゴンの捕獲の様子を歌っているが竹富はジュゴンの生態をも謳われている。
初めて聴く「パナリ焼きアヨー」も面白い。
我が新川村の「富崎野ぬ牛なーまユンタ」が竹富島にも
歌われていたとは驚きである。類似歌と言えば
「まいちゃーぬユングトゥ」「まいちゃー」(褌・ズロース)のこと
「おったぬユングトゥ」などは宮良村の「ムングルくばさー」を
彷彿させるが竹富島のは吹き出して笑いたくなるほど
赤裸々な表現でありながら大らかで開放的に聞こえ不思議に健康的である。
単に面白半分に唄ったのではなしに竹富島の苦難な歴史が
あったからこのような開放的に歌って
糊口を凌いできた背景があったことを知って貰いたい。
それにしても「竹富島は凄い!!」の一言である。
こんな小さな島にこれだけの膨大な数の古謡が唄い継がれてきたのか
と思うと驚きである。
楽器に乗せられていないので素唄(あかぺら)なので
これから継承者たちが歌唱集の古謡をいかに歌い継いでいくか?
難しい課題だとは思うが?
宝の古謡たちを後世に残して欲しい!!
愚生も何歌か?歌えそうな古謡が耳に残って口ずさめそうだ。