大工 哲弘
TETSUHIRO DAIKU
1948年、沖縄県八重山郡石垣市字新川に生まれる。
1968年、本格的に八重山民謡を山里勇吉に師事。
県内外及び海外コンサートにも多く出演、中・東・北欧、米国、中米などで公演行い、96年には南西アフリカ5カ国巡回コンサート。98年・東南アジア諸国。99年・環太平洋4カ国、2011年は南米4カ国巡回コンサートを実現し世界せましと活動を続けている。
さらに世界の民族音楽家、ジャズやロックのミュージシャンなどとの共演活動も意欲的に行っている。CDアルバムも20数枚リリース。
99年に沖縄県無形文化財(八重山古典民謡)保持者に指定される。
2013年は「ブルーヤイマ」を発表。
2015年・琉球民謡音楽協会名誉会長に就任、同年、全沖縄の民謡協会9団体の共同代表となる。
八重山地方に伝承される多彩な島の歌をこなし八重山民謡の第一人者として地位を築いている。その島唄に愛情を込めて歌う姿勢には共感者が多い。
また八重山民謡教室の支部を全国に持ち、沖縄・八重山民謡の普及・育成にも力をそそぐ。現在、沖縄でもっとも幅広い活動をしているミュージシャンである。
BIOGRAPHY
- 1948年
- 沖縄県八重山郡石垣市新川に生まれる
- 1968年
- 山里勇吉に師事
琉球放送主催「歌くらべ弾きくらべ」民謡大会にて優勝 - 1970年
- 第6回・琉球新報社主催「琉球フェスティバル」民謡の部出演
司会・長沢純、読売テレビ「全日本歌謡選手権」出場 8周勝ち抜く
マルフクレコードから「川良山・まるまぶんさん」ドーナツ盤デビュー - 1971年
- 第8回・石垣市主催「とぅばらーま大会」優勝
八重山音楽安室流保存会・安室孫利氏より教師免許授与 - 1973年
- 琉球新報社の古典音楽三線部門新人賞、75年優秀賞、80年最高賞受賞
- 1974年
- 竹中労氏が主催した琉球フェスティバルに参加(大阪、東京、京都、名古屋)
嘉手苅林昌、山里勇吉、金城睦松、照屋林助、八木正男、北島角子、国吉源次、知名定男、大工哲弘
LPアルバム「沖縄うらみ節・八重山ゆんた」ビクターから発売 - 1976年
- 琉球民謡協会より教師免許授与
琉球新報主催・第11回古典芸能コンクール「笛の部門」最高賞受賞
ASAレコードよりLP盤「とぅばらーま」アルバム発売
長谷川きよし、知名定男、大工哲弘、三人ジョイントコンサート開催 - 1978年
- 八重山音楽安室流保存会より師範免許授与
- 1979年
- 極東放送社(株)より「民謡大賞」 受賞
高橋竹山先生と那覇・石垣で共演公演
パモス青芸館柿落としコンサート
東京渋谷ジャンジャンで数回ライブ実施
ジャンジャンライブLP盤「やいまの華うた」ビクターから発売 - 1980年
- 沖縄ジャンジャンオープン記念うた会、連続ライブ開催
- 1981年
- 琉球民謡協会より師範免許
- 1982年
- 前川朝文(野村流伝統音楽協会師範)より師事
「第1回リサイタル・ゆんたしょうら1」労働福祉会館で開催
沖縄復帰10周年記念国立劇場公演「沖縄の芸能のすべて」
文化庁芸術主催、海勢頭豊、我如古より子らと出演 - 1983年
- 琉球放送主催「第21回新春民謡紅白歌合戦」民謡大賞受賞
沖縄横笛協会より教師免許 - 1984年
- 野村流伝統音楽協会より教師免許
- 1985年
- 那覇市勤労青少年ホーム「民謡・三線講座」週一回開講、2009年まで継続
- 1986年
- 琉球放送主催「創作芸能祭」新城知子創作舞踊曲「彩思い」作曲、佳作入賞
- 1987年
- カセット4巻セット「大工哲弘の魅力・八重山のうた」発売(キングレコードCNT-1736~9)
徳之島「六調節大会」参加
第2回「ゆんたしょーら」:那覇市民会館大ホール
沖縄テレビ放送(株)ゴールデン民謡賞・大衆賞受賞 - 1989年
- 立松和平氏と「語り&ライブ」共演、サントリーホール
- 1990年
- NHK-FMラジオ「うちなージョッキー」番組、芳田賢一、牧港襄一さんらと担当
- 1991年
- 石垣JC主催「ザ・うた」伊藤多喜雄、築地俊造らと共演、於石垣市民会館
那覇パレット市民劇場 柿落とし公演に出演
那覇市首里公民館「うた三線講座」開講、毎週水曜日 - 1992年
- 「大工哲弘in東京・南風ぬいやり」東京千代田公会堂で初リサイタル
那覇市若狭公民館「若狭しまうたの会」開講(毎週木曜日)
大工哲弘in東京「南風ぬいやり」コンサート開催、於千代田公会堂
新疆ウイグル地区のショヒラティトルソン氏と(那覇、福岡、北九州)でライブ
キタンチェリー、豊田勇造氏らと東久留米商工会館でライブ - 1993年
- 初のCDアルバム「ゆんたとぅじらば(YUNTA&JIRABA)」発売(ディスク・アカバナー APCD-1002)
沖縄文化民間交流会ヨーロッパツアー(チュリッヒ、ジュネーブ、スイス・ロンドン、ノーザンプトン)公演に参加
エージアンファンタジー「とぅばらーま・うた美しゃ」戸川純、梅津和時ら多彩なゲストを迎えてのコンサート実施。渋谷文化村シアターコクーン
「月の真昼間コンサート」福岡八女郡黒木町で八尋トモヒロ、梅津和時ら多彩なゲストを迎えて8回まで開催
10月、「アジアの絃響」アジアの音と心、金 石出とその一座、梅津和時、我如古より子らと共演、於日暮里サニーホール
11月、香川フェスティバル 於香川県県民ホール - 1994年
- 第3回リサイタル「ゆんたしょーら・パート3」:那覇市民会館、中南米(グァテマラ、サントドミンゴ、チリ、マイアミ)ツアー公演に参加
- 1995年
- CD「大工哲弘」発売(オフノート ON-5)
- 1996年
- 国際交流基金主催事業・南西アフリカ巡回コンサート(ジンバブエ、ヨハネスブルグ、アビジャン、セネガル)参加
CD「ジンターナショナル」発売(オフノート ON-12)
沖縄横笛協会から「師範免許」を受賞 - 1997年
- CD「誇(ふくい)~八重山祝のうた~」発売(ディスク・アカバナー ASCD-2004)
CD「チバリヨーウチナー(がんばろう沖縄)」企画・構成、発売(音楽センター CCD-760) - 1998年
- アジアツアー(インド・ベトナム・フィリピン)参加
CD「あがろーざ/大工哲弘&ツンダラーズ」発売(ビクターnafin VICG-60098) - 1999年
- 沖縄県無形文化財保持者(八重山古典民謡)に指定される
- 2000年
- CD「沖縄かがやけ」企画・構成、発売(音楽センター CCD-784)
- 2001年
- CD「伝 (いやり)」発売(ディスク・アカバナー ASCD-2010)
- 2002年
- CD「エイサー遊び クイチャー踊ろう!」発売(音楽センター CCD-814、下地暁氏とのカップリング)
- 2003年
- CD「蓬莱行 exo-PAI PATIROHMA」発売(オフノート ON-43)
パプアニューギニア・ソロモン諸島、ミャンマー・ブルネイ巡回島唄コンサート実施。出演:大工哲弘・大工苗子(うた踊り)・玉城(うた踊り)、屋嘉部允(笛・太鼓)・神谷宏美(琴) - 2004年
- 天皇陛下古希祝お催し(日本の民俗芸能)出演。皇居・桃華楽堂で八重山の歌披露、CD「結(ゆい)~八重山の風声(かじぐい)~」発売(ディスク・アカバナー ASCD-2011)
- 2005年
- 文化庁主催、韓国ソウル、那覇公演、パンソリと共演(日韓友情年)
桜坂劇場、貞洞劇場 - 2006年
- 北海道ライブツアー(札幌、小樽、芦別、旭川、佐呂間、釧路、帯広)
パーカッションの永原元と、CD「ジンターランド(JINTA WONDERLAND)」発売(大阪ちんどん通信社とコラボレーション、オフノート ON-58) - 2007年
- 石垣市施行60周年記念事業「やいまうたながれ」宮良康正、新良幸人、ミヤギマモル、日出克らと共演
- 2008年
- 7月、「古賀市市民音楽祭 沖縄フェスティバル」古賀市中央公民館大ホール:ネーネーズ、ミヤギマモルと共演
9月、「琉球フェスティバルin東京」日比谷野外音楽堂:金城実、山里ゆき、坪山豊、パーシャクラブ他と共演
10月、「琉球フェスティバルin大阪」大阪城音楽堂:知名定男、 アルベルト城間、宮沢和史 他と共演 - 2009年
- 3月11日、沖縄ミュージック音市場「沖縄トラッドコンサート」出演:登川誠仁、知名定男、大城美佐子、名護良一、 金城恵子らと共演
9月、琉球フェスティバルin東京 於日比谷野外音楽堂 - 2010年
- 3月、「沖縄音楽の軌跡」安里屋ユンタ旅に出る 於パレット市民劇場 与世山澄子、ポール石垣 青柳拓次、木津しげりらと共演
- 2011年
- 「大工哲弘・愛さ生り島コンサート」石垣市民会館大ホール ゲスト:きいやま商店/上原直彦
南米巡回コンサート(チリ、アルゼンチン、ウルグヮイ、ブラジル)木津しげり、澤田勝秋、大工苗子らと参加 - 2012年
- 琉球民謡音楽協会創立10周年大阪公演「島唄の祭典」於ドーンセンター
- 2013年
- 11月、福岡八重山ナイト15周年記念「大工哲弘コンサート」於住吉能楽堂
- 2014年
- 6月、ムジークフェスト奈良、於奈良春日野園、夏川りみ、きいやま商店、新良幸人、大工哲弘/苗子
8月、東大寺(金鐘ホール)大工哲弘コンサート 八重山民謡特集
10月、琉球フェスティバルin大阪20周年記念出演 於大阪城址野外音楽堂 - 2015年
- 1月、「第一回新春民謡合同弾き初め会」於コンベンションセンター開催 呼びかけ人(沖縄県民謡合同連合会)共同代表となる
2月、八重山うた・大哲会設立祝賀会
同、「春節かりゆしライブ」(2018年まで続く)於晴れたら空に豆巻いて 高田漣とツーマンライブ
4月、北海道・白糠町ライブ(アイヌ テセ)
6月、深川町ライブ開催
10月、「至宝の響き」国劇場立おきなわ 照喜名朝一、西江喜春、人間国宝らと共演
11月、奄美大島・喜界島での国民文化祭出演(築地俊造、中孝介、元ちとせ、RIKKIらと共演) - 2016年
- 3月、ハンバート ハンバートSpecial Guest 大工哲弘 於ビルボードライブ
5月、愛媛(松山)で大工哲弘初ライブ
10月、琉球フェスティバルin東京 於日比谷野外音楽堂出演
同、京都仁和寺観月宴出演 高円宮妃殿下(憲仁親王妃久子)同席
11月、粟国島「アの国」祭り出演、台湾台北コンサート
12月、NHKラジオ民謡列島2017収録 於NHKホール - 2017年
- 3月、教則CD10巻セット 177曲収めた「八重山歌謡全集」完成
5月、沖縄本土復帰記念公演出演 於国立劇場おきなわ
同、石垣市から「文化功労章」受賞
7月、石垣市市制施行70周年記念公演「島人カーニバル」出演
8月、愛知県 豊田市エイサー祭りゲスト出演
11月、「第53回石垣祭り」出演 - 2018年
- 2月、京都伏見人権コンサートに出演、大阪リバティライブ
同、金沢安江町ライブ、於いちょう館
同、八重山農林高等学校開校80周年記念式典にて「文化教育賞」受賞
3月、芸歴50周年記念 大哲会設立記念・大工哲弘・苗子コンサートを国立劇場おきなわ大ホールで昼夜開催
4月、CDアルバム唄綵(うたづな)リリース 神谷幸一、徳原精文、金城恵子らと ディスク・アカバナーから発表
5月、新ひだか町大工哲弘ライブ 於町民センター ゲスト 香澄(江差追分チャンピオン)
11月、浅草木馬亭 大工哲弘ライブ vol.2
12月、「琉球弧の島唄」知名定男、大城美佐子、西和美らと出演 於静岡県音楽館AOI
同、琉球新報社主催「第16回宮良長包音楽賞」受賞 Kiroroは特別賞受賞 - 2019年
- 6月、「ムジークフェスト奈良」出演
10月、「石垣島アイランダーサミット会議」参加・出演(石垣島、カウアイ島、バリ島、サルディーニャ島他) - 2020年
- 1月、代官山「晴れたら空に豆まいて」宮沢和史と大工の二人会〈春節ライブ〉
同、「三線世ぬ響き」沖縄三線ライブイベントin札幌 知名定男・宮沢和史・大工哲弘 於共済ホール
11月、「第36回八重山毎日新聞・毎日文化賞正賞」受賞 - 2021年
- 11月、「沖縄県文化功労賞」 表彰
- 2022年
- 4月、沖縄県人会連合会「大新年会」 於ホテルニューオオタニ
7月、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」出演
「男三人会」知名定男・田場盛信・大工哲弘
8月、琉球フェスティバル 於日比谷野外音楽堂 出演
9月、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」最終回出演
10月、「ア」の粟国まつり出演
11月、石垣島まつり&「BEGINうたの日コンサート」共演
同、八重山ゼロマラリア撲滅から60年記念し「マラリア撲滅の唄」マラリア・ノーモア・ジャパンよりリリース - 2023年
- 1月、「粟国村観光大使」に拝命される
5月、「20回川崎沖縄フェスタ」ラチッタデッタ出演
8月、「琉球フェスティバル」主催:文化放送
10月、北海道・江差(KAZUMIカフェ)初ライブ
同、北海道・芦別(ディラン)30周年記念ライブ
11月、「第3回宮良長包コンサート」出演 於パレット市民劇場
同「鶴見うちなー祭」
同「八重山の伝り」八重山うた大哲会関東支部合同主催 於 座・高円寺2
12月、「島唄の継承 山里勇吉・仲宗根長一の世界」出演 - 2024年
- 1月、「Retrace-音をたどる-スカラシッププロジェクト・コンサート」出演:大工哲弘・日出克・金城弘美