島唄ブログdiary

ビクター復刻盤「伝説の巨人たち」

ビクターから沖縄の本土復帰50年記念として70年代録音されたレコード盤が再々復刻盤
~沖縄島唄~「伝説の巨人」CD六枚入りボックスとしてリリースされました。

ビクターから復刻盤「伝説の巨人たち」CD6枚組みのボックス

曲目

6枚の素晴らしいジャケットは故竹中英太郎さんの絵画、竹中労さんの親父です。

愚生の拙文で復刻に当たりライナーノーツを書かせていただきました。
「竹中労へ捧げるうた」

1972年(昭和47)の本土復帰直後、初めて沖縄の島唄が大和(県外)に紹介される機会を
作ってくれたのが故竹中労さんであった。
お陰で私なんぞも初めて華の東京で歌う機会を得られ、ましてやビクターでレコーディングという最高なる記録をもさせていただきました。
この度はその時レコーディングした音源が沖縄本土復帰50年記念の復刻盤としてリリースされるという連絡をうけ、正直、僕は当時の歌はまだまだ未熟なので
再版するのは「難しい!」と拒みましたが、
「てっちゃん! 近い将来必ずや沖縄音楽の時代がくる」と語っておられました竹中労さんが
旅立つてから今年でもう31年。その言葉とおりに沖縄音楽は市民権を得るようになった。
その礎を築いてくれた労さんのご苦労と情熱を考察するとき
僕は拒んではおられない。自費を投じてまで沖縄の歌を本土に紹介してきた
労さんへ感謝を捧げる気持で今回快諾したのは本音である。
74当時のレコーディング参加歌者は重鎮の嘉手苅林昌、大城美佐子、国吉源次、
そして若手代表の僕と知名定男さん合わせて5名、
一人アルバム10数曲余録音で5名で60~70曲余りを一日で録り終えるというスピードレコーディングだった。いま考えるとなんて無茶なことをやり遂げたと思う。
それにはきっと僕を除いて皆油が乗りきったバンジ(盛ん)な年頃だったこともある
バンジだった先輩たちも殆どが鬼籍に入られてしまった。時の流れを感じます。
今回のビクター復刻盤で更なる沖縄の島唄が大和、いや世界に響(とよ)まれることを願っております。
                              八重山歌者 大工哲弘

70年代ビクターから発売された時は「彩なす海ゆんた」LP盤アルバムであった。

全曲改めて聴いてみた。
愚生を除いて、みんな素晴らしい歌声。沖縄の歌記録がされています。
たしか沖縄の歌者が沖縄を離れて本格的に県外でメジャーレコーディングスタジオ録音も初めてであった。
6枚入りボックスCD「伝説の巨人たち」はすばらしくクリアな音源で楽しめるかと思います。

当時公演の合間に軽い気持で録った音源はどうせ廃盤になるものだと思っていた( ^o^)
ところが、またまた復刻再生されたのである。
愚生自身、正直、複雑な気持です。
でも、このCDも愚生が若干26歳の時、未熟な歌には間違いない
まぁこれがレコード(記録)と言うのかも知れません。
最近は蓄音機盤が売られたり、カセットテープが復活され音の記録は
延々に繋がれる時代となった。
そう考えれば素晴らしい時代。
先輩達と一緒に歌えた時代の記録が残せたことに
ビクターさんには感謝です。
74年~75東京、大阪、名古屋、京都を巡回した琉球フェスティバルを企画総括した故竹中労さんや故嘉手苅林昌、故国吉源次さんとの様々な思い出が甦ってくる。
当時のメンバーで若手代表として出演した知名定男と愚生しか生き残っていない
いつか、琉球フェスティバルや録音エピソードを皆様元で話せること願っております。